セーブルカップ&ソーサー「リトロン」アンピール様式による装飾制作年 1803 年

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商品の説明

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セーブルカップ&ソーサー「リトロン」アンピール様式による装飾制作年 1803 年

コンディション:修復・大きな瑕疵なし
多少の金彩、彩色の剥がれ、擦れあり
サイズ:カップの直径約 6.3 cm 、高さ 6.3 cm、
ソーサー:直径約 13 cm

アンピール様式の初期にあたる 1803 年に作られた硬質磁器のセーブルの C&S です。
コーヒー缶タイプ、いわゆる「リトロン」で、現在でも作られている人気のシェイプです。
歴史的に見れば、フランス革命の嵐もようやく静まり、ナポレオンI世が皇帝となる前年という一つの時代の転換点期にあたります。
セーブルも軟質磁器から硬質磁器に本格的に切り替えを図った時期で、本作はその時期に作られました。デザインは非常にシンプルで、金彩もより少ない手数で描かれています。また全体にカフェオレ色の彩色が施されていますが、こうした色使いもこの時期にしか見られない特徴の一つです。
シンプルな様式が基本のアンピール装飾の手本を見る思いがします。この後、1820 年代以降はより緻密で手数の多い金彩や華麗な花絵付けの作風が復活してきますので、セーブルを蒐集される方にとっては意外と手に入れにくい装飾の一つかもしれません。この機会にコレクションに加えることをご検討いただければと思います。

マイセンが低調だったこの時期、セーブルは素晴らしい作品を世に送り出しています。
19 世紀前半のセーブルを集めることは、西洋磁器のコレクターにとって有意義なことと考えます。
コンディションですが、器自体に目立った瑕疵はないようです。金彩や絵の具に擦れや剥がれは全体に見られますが、220 年という長生き歴史を刻んだ食器としてはまずまずの状態を保っていると思います。

ご注意:アンティークのお品物になります。神経質な方のご入札はご遠慮ください。

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セーブルカップ&ソーサー「リトロン」アンピール様式による装飾制作